お題2.水温計の工作
水冷ユニットの性能を評価するには、下記のように考えるのが一般的です。
水枕の冷却性能(ポンプ性能も含む)= 水温とCPU温度の差で評価する
ラジエータの放熱性能 = 気温と水温の差で評価する
総合性能 = 気温とCPU温度の差で評価する
CPU温度はBIOSモニタ(絶対精度はアテになりませんが…)で監視できますし、気温はフツーの室温計で測れます。しかし、水温計となると一工夫が必要になります。
PC水冷用の市販水温計もありますけど、結構値段が高いのが難点です。リザーバタンクの中にアルコール温度計を差し込んで測れば手っ取り早いですが、いちいちフタを開けて測るのも面倒なので、簡単に入手可能な材料でライン水温計を作ってみました。T字型の水温計は工業用の市販品もありますし、同じような方法で自作されている方も多いです。
1)材料
外部センサ付きの金魚用水温計(ペットショップ等で1000円程度)
T字アダプタ(数百円)
ホースの切れ端
その他 エポキシ接着剤
2)工程1
写真のようにホースにセンサーを通す。
3)工程2
エポキシ接着剤をビニール袋内部の角の部分に適当量入れる。
4)工程3
ビニール袋もろともエポキシ接着剤を揉んで練り合わせる。良く混ぜてから、爪楊枝で袋に注入用の小穴を開ける。
5)工程4
写真のようにセンサーをT字アダプタに差し込んだ状態で、エポキシ接着剤を内部に注入してセンサーを固定する。
センサーの先端部は、T字アダプタの直管部分に少し出っ張る程度まで差し込んでおく。
6)工程5
接着剤が固まったら、ビニールホースを写真のように差し込む。
7)工程6
ホース内部にも同様にエポキシを流し込んで完全にシールする。
8)できあがり
この方式で完全に固めてしまえば、水漏れの心配はまず無いでしょう。同じ水温計を4本くらい作りましたが、漏れた事はありません。
ちなみに安物温度計だと精度は悪いので、コンマ何度という数字はアテになりません。同じ物を何本か作りましたが、同じ水槽に入れて表示を比べると最高値と最低値で1℃くらい違いました。また高精度な熱電対温度計と比べても、コンマ何度まで合ってるのは1本もありませんでした。まあペット用の安物温度計なんざこの程度ですから、コンマ何度単位を云々するのは無意味でしょう(^_^;
PC水冷用と称して市販されている温度計も基本的にはサーミスタ式ですから、精度は似たようなものでしょうね…
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